田村正之氏の新著、税金ゼロの資産運用革命を読んで
“税金ゼロ"の資産運用革命 つみたてNISA、イデコで超効率投資を買って読みました。
個人的には田村正之氏の本は老後貧乏にならないためのお金の法則に次いで2冊目。
投資関連の本として買ったのは竹川美奈子氏の一番やさしい! 一番くわしい! はじめての「投資信託」入門、ピクテ投信社長 萩野琢英氏の211年の歴史が生んだ ピクテ式投資セオリー、大江英樹氏のはじめての確定拠出年金投資に次いで4冊目になります。
タイトルを見てわかる通り、”はじめて~”が4冊のうち2冊。
そろそろ脱初心者を目指しての購入になります。
‶税金ゼロ″の資産運用革命にはつみたてNISA、iDeCoだけでなく、NISAや企業型DC、国民年金基金や小規模企業共済、生保の個人年金保険から財形貯蓄まで触れられており、会社勤務等の第2号被保険者だけでなく自営業者などの第1号被保険者の方、パートナーが専業主婦(夫)など幅広い視点から制度を活かすためのノウハウが書かれています。
もちろん、投資信託本でよくあるインデックスとアクティブの比較やその優劣も書かれているのですが、どちらかというと僕のように初心者から一歩前に進みたい方向けの本だと思います。
つみたてNISAでは実質コストに触れていますし、NISAではロールオーバーをケースごとに説明、iDeCoでは税制の仕組みや節税の試算方法、どうやったら受け取り時に節税できるかまで書かれています。また、僕は株式の投信しか今は買っていませんが、債券も含めてアセットローケーションを組みたい方にはリターンやリスクの相関図まで用意されています。
ピクテ投信のitrsutを買っている人はiInfoで2017年の相関図を見ることができますが、この本に載っている相関図はJPモルガンが公表した今後10~15年の予測(2018年時点で)の抜粋で、、iInfoの相関図より細分化して書かれています。(例えば日本株式でも大型株と小型株と分けていたり等)
実際にはこの数値は月毎、毎年金融機関毎に替わると思うので参考程度にしかなりませんが、細かく資産を分散させたい人には役立つかもしれません。
個人的にこの本はもっと進化できるように思います。この本でもiDeCoのところで税制改正に触れられていますが、そういった面からも定期的に改版があるといいなと思いました。NISAやつみたてNISAは期間が決まっていますので、今後どうなっているのかは分からないですしね。
紙ももっといいのを使って。。。
ところで主な低コスト投信として一覧が載せられているのですが、先進国株式にたわら先進国株式が無かったり(三菱UFJ国際投信はeMAXIS Silmだけでなく、つみたて先進国株のヘッジあり、無し両方載せているのに。。。)、新興国株式はたわら新興国株式の信託報酬が0.535と書かれていたり(eMAXIS Slim新興国株式は0.205と書かれています)、たわらシリーズの受益者やアセットマネジメントOneからすると、眉間にしわがよりそうな部分もあります。
一覧に載っていないのは仕方ないとして、信託報酬でのミスは訂正が必要かと。。。
それにしてもいい本を買いました。
来年はNISAで行くのか、つみたてNISAで行くのか、ちょっと迷っていたのでこの本でじっくり勉強したいと思います。