afternoon life

悩み多き人生ですが、残りの半生を楽しく意義あるものにしたいと思い、綴っていきます。

水瀬ケンイチさんの「お金は寝かせて増やしなさい」を読んで

大学病院に低音障害型難聴の診察を終えた後、スマホを見てみたいと思ってイオンに立ち寄り。イオンモバイルには店員さんがおらず、仕方なくパンフレットだけ手にして帰る途中、前々から気になっていた本、水瀬ケンイチさんの「お金は寝かせてふやしなさい」を買って読みました。色んな意味で、僕は甘かったのかな~と、痛感しています。

正直な感想を述べると、この本はインデックスファンドから投資信託を始めたけど、気が付いてみたら色んなファンドに手を出していた僕に、初心を思い出させてくれる本でした。

 インデックス投資家さんのお勧めする本で、必ずと言って出てくるバートン・マルキール氏著のウォール街のランダム・ウォーカー〈原著第11版〉 ―株式投資の不滅の真理

僕も読みましたけど、正直なところ、頭の悪い僕にとっては全てが理解できたとは言い難いです。それをマルキールやチャールズ・エリス等、著名な方々のありがたい言葉を要所要所で出しながら、投資信託を続けるコツを「ブログを読む感覚」で、分かりやすく、そして楽しく教えてくれます。

 

一番重要なのはリターンよりもリスク。

僕がこの本を読んで痛感したことです。え?そんなの当たり前じゃないの?と思われても仕方ありません。そうなんです。

でも儲かりたい欲求が強いために、ついついリターンを高めに求めがちなのは、僕だけではないはず。事実、それは日本で最も売られている投資信託のランキングを見れば分かります。

 

僕は松井証券の投信工房を利用していますが、投信工房は自分が組んだポートフォリオからリターンと、リスク、信託報酬を自動で算出してくれます。100%株式で運用していることもあり、リスクは20%を超えています。

 

多くの投資信託本にリスク許容度については書かれていますが、この本が他と違うのは著者の実体験が含まれている点だと思っています。それだけにその一言一言に重みがあり、今の自分のポートフォリオで良いのかと考えさせられました。

 

白状すると、この本を読んだ直後にiDeCoポートフォリオからアクティブファンドを全部スイッチングして全てインデックスにしました。ベンチマークよりしっかり儲かっているアクティブファンドがあるんだから、それを選べば良いやん?とか、何だかそんな気持ちが吹き飛んでしまったのです。

あぁ、恥ずかしい。。。

 

投信工房のポートフォリオについても見直すタイミングがあるかもしれません。僕の場合、日本株をひふみプラスと年金積立Jグロース、新興国株にitrust新興国株式を組み入れています。

日本株式については、とある日本企業に1円も投資したくないのと、新興国株についても中国・韓国ばかりではなく、メキシコや南アフリカなどの比率を上げたいという明確なポリシーがあってのことですが。。。悩ましい。

 

リスクの考え方や分散投資の方法についてはピクテ投信社長、萩野氏の

211年の歴史が生んだ ピクテ式投資セオリー

でも詳しく書かれているのですが、やっぱり15年もの間投資してこられた体験という言葉の重みは、運用する側と投資する側とでは全然違います。

リーマンショックで1年で53.6%もの損失。それでも続けるというのは容易ではなかったはず。僕はまだようやく3年目に突入したばかり。正直この本を読むまでは大暴落が来ても耐えられると、何となく思っていたのですけど、現実はそんな簡単なものじゃないんだろうなと、感じています。

その時は改めてこの本を読み返して、踏ん張るつもりです。

 

尚、購入された方には特典として、「国内インデックス投資 黎明期の嘘偽りなしの黒歴史」と題されたPDFファイルがプレゼントされます(メアドと名前の登録が必要)。

 

 これを読むと、今がどれだけ恵まれているか。こんな体験をしてしまったら日本人の多くが投資を毛嫌いするのも無理はありません。

実をいうと天秤のハザマの両親も日本株を売買しています。

ライブドア株でもしっかり稼いでいました。

ですが、息子の私や弟には決して勧めません。私が弟にiDeCoやつみたてNISAを勧めたいというと、猛反対にあった程です。でも両親はiDeCoやつみたてNISA以前に投資信託のことを詳しくは知らないんです。

複利の効果も知りません。

この本はそういう人たちにも薦められる良書だと思います。今度帰省したら買ってプレゼントしようかなと、本気で考えているほどです。

それでも父が受け取ってくれるかどうかは分かりませんけどね。

 

ところで僕が買ったこの本は、18年2月発行の6刷目(17年12月に初版発行)。

儲かってますね。。。