afternoon life

悩み多き人生ですが、残りの半生を楽しく意義あるものにしたいと思い、綴っていきます。

篠田尚子氏の「本当にお金が増える投資信託はこの10本です。最新版」を読んで

投信をやっている方なら恐らく知らない方はいない?と思われる、ファンドアナリストの篠田尚子氏。

最近発売された本当にお金が増える投資信託はこの10本です。の最新版を買って読んでみました。一部ネタバレもありますので、ご注意を。

 

【最新版】本当にお金が増える投資信託は、この10本です。

【最新版】本当にお金が増える投資信託は、この10本です。

 

 

まず最初に、 僕自身はアクティブファンドを否定していません。むしろ結構買っている方です。最近よく言われるアクティブファンドよりインデックスファンドという定説に対しても、きちんと見解が述べられており、その辺は好感が持てます。

で、この本では前回同様同じファンド10本+新たに6本のアクティブファンドが紹介されているわけですが、さすがにそれを全て書くとまずい気がするので全部は紹介しません。

とは言いつつも、前回の本については一部ブロガーさんが書いたりしているのと、実はamazonの中身!検索で銘柄が見えちゃっているので、今さら隠すこともなさそうなのですが。。

 

ところで、この本では有名なバートン・マルキール著、ウォール街のランダムウォーカーについても述べられています。そのうえで、アクティブ型が勝ちやすい資産タイプと勝ちにくい資産タイプについて知る必要があるということです。まぁ、これはファンドアナリストという、プロ中のプロだからこそ発言できる内容ですね。

結論から言うと、国内株式、国内リートに関しては優良なアクティブ型が多く、米国株式を含む先進国株式については為替リスクも換算し、総じて優秀なアクティブファンドが無いと言い切っています。中長期にわたって安定的にインデックスファンドを上回っているファンドは両手で数えられるほどしかないそうです。

また、先進国債券と海外リートも無理にアクティブを取り入れる必要はないと言っています。つまり、アクティブとインデックスの使い分けが必要と言うことですね。

ちなみにつみたてnisaについては、制度設計(投資可能額、リバランスの難しさ)からインデックスファンドの方が相性がいいそうです。iDeCoについても同様です。

 

ただ、ここからちょっと辛口になってしまいますが、過去に選ばれた10本についての自己評価は少々甘いかなと感じています。

お金は増えたかもしれませんが、ベンチマークTOPIX(配当込み)を超えていないのであれば、それはアクティブファンドの評価として△ではなく、×ではないか?と思うのです。外国株式としてお勧めしていたファンドについてもベンチマークMSCI コクサイ(配当込み)を上回れなかったのであれば、やっぱり×だと思うんです。

何故ならインデックスファンドより優れているファンドを紹介してくれるはずの本なのですから。

個人的な意見ですが、国内株式で特に大企業の株式をメインで保有する場合、ベンチマークTOPIXというのも本当は納得がいっていません。なぜならTOPIX日経平均にほとんど勝ったことが無いからです。

ファンドによっては日本のナンバーワン企業に投資する、などというものもありますが、東証1部上場企業から選抜するファンドなら尚のこと、TOPIXどころか日経平均を上回るべきだと感じています。

もちろん、ファンドによっては組み入れ銘柄20程度で、ベンチマークを設けず、TOPIXを圧倒しているファンドもあるみたいですが。中小株ファンドならジャスダックを上回ってほしい、個人的にはそう思いますけどね。

で、今回はベンチマークは無いけれど、ジャスダックを上回っているファンドも紹介されています。

因みに最も過去の10本のファンドの中で絶賛されていたのが、(書いちゃいますが、)セゾン投信のセゾン資産形成の達人ファンドです。ベンチマークは無いようですが、先進国株式の上昇率をも超えていたようですね。個人的にもセゾン投信は応援したいのですが、やっぱり南朝鮮の株式を買うことになるのは耐えがたいので、今まで通り、松井証券の投信工房でコントロールしたいと思います。

 

まだまだ、興味深いことが書かれてあるので、それはまた後日書きたいと思いうんですが、篠田さんに質問したいことが一つあるんです。

それはずばり、「ひふみ投信」を選ばない理由を教えて欲しい!

過去にインタビューもしているみたいなんですけどね。ひふみがダメな理由、聞いてみたいんですけどねぇ…。

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