afternoon life

悩み多き人生ですが、残りの半生を楽しく意義あるものにしたいと思い、綴っていきます。

イタリアに債務問題発生?

インデックスファンドを利用する多くの投資家にとって、ポートフォリオの中で最もウェイトが大きいのが先進国株式だと思うのですが、ピクテ投信さんから興味深いレポートが届きました。

【イタリア】投資不適格に格下げの可能性

だそうです。

 もっとも、懸念材料はイタリア国債についての話なのですが、投資家の間で2019年度のイタリアの予算案について、懸念が高まっているのだそうです。

 EUの安定成長協定で単年度の財政赤字GDPの3%以内と、定められているそうなのですが、現在のイタリアの予算案の財政赤字GDPの2%をやや上回っているとみられ、国債市場の投資家は、イタリアの新連立政権GDPに対する財政赤字の比率を高めるだろうとみているのだとか。

もちろん、妥協的な財政政策を採用して、財政赤字GDPの2%をやや超える水準にするのではという見方もあるようですが、結果的にGDPの3%未満のルール以内に抑えたとしても、政府債務がGDPの60%を超えている状況に変わりはなく、今後、信用格付けを見た場合に格下げの可能性があり、その場合は投資不適格に陥る可能性があるとのことです。

 

そこで経済成長にどう影響するかですが、イタリアの債務問題に対して、GDPの成長率が重要なカギとなるという指摘があります。

因みに冒頭で先進国株式を持ち出した理由ですが、イタリアの2018年前半の成長率は、低迷しており、それは他のEU諸国も同じなんだそうです。最近の調査でもイタリア経済の上昇は見られず、せいぜい現状維持が良いところ。さらに政治的な懸念から対外需要に続き、国内需要も落ち込む可能性があると、伝えています。

 

9月27日に経済財政白書によって、詳細が明らかになるとみられているそうですが、杞憂で済むといいですね。

因みにeMAXIS先進国株式の運用報告書(2018年1月決算)を見ると、イタリアの比率は僅か0.7%。銘柄数は20銘柄しかありません。

まぁ、比率が小さかろうとギリシャの財政危機の時ですら、ユーロの危機のように伝えられ、世界経済の成長の足かせとなったわけですから、気になりますね。世界の機関投資家たちが次はどこの国が危機なのか?と目を光らせているわけですから。。。