afternoon life

悩み多き人生ですが、残りの半生を楽しく意義あるものにしたいと思い、綴っていきます。

貿易戦争は中国勝利の予感・・・?

ピクテ投信さんから「世界的な貿易戦争への懸念の高まりを受けた世界株安」と題された内容の記事が届きました。

中国が米国に対して報復関税を課したことによるものです。

 事の発端は米国に輸入される鉄鋼に25%、アルミニウムに10%の関税を課した米国トランプ政権。ピクテ投信の記事によると、米国の鉄鋼輸入先の上位はカナダ、ブラジル、韓国、メキシコなんだそうで、これらの国が除外されたことにより、この輸入制限措置が世界貿易に対する影響は限定的としています。

 

ただし、米国から見ると中国は確かに貿易相手として大きな存在(米国の輸入総額に占める割合が21.1%、日本は6%)となっているものの、中国からすると、GDPに対する対米輸出額はわずか4.1%(日本は2.7%)らしいのです。

さらに仮に米国が知的財産権侵害への措置として、500億ドル相当に対して25%の追加関税を課したとしても、中国側の負担は125億となるのですが、これまた中国のGDPの役0.1%にしかすぎないらしく、実体経済への影響は中国的にはあまり無さそうです。

 

むしろ、中国側が豚肉やワインなどの125品目に最大25%の関税を課す報復案を発表したことの方が、大きいようで、米国の個人消費が落ち込み、輸入原材料の高騰により米国企業の業績悪化をもたらす可能性があると指摘しています。

そりゃそうですよね。。。

 

結論としては十分に各国の政策動向を注視する必要があるものの、現時点では実体経済への影響は限定的で、新興国株式は引き続き堅調であるということなのですが、なんだかこの勝負、中国の勝ちのような気がしてならないのは僕だけでしょうか。

毎日新聞の記事によると、中国はさらに大豆や自動車などに報復関税の準備をしているようなので、そうなると米国経済にとって大きな打撃となりかねません。

mainichi.jp

チキンレースがいつまで続くか見ものですが、仮に米中の摩擦が交渉で解決したとして、トランプさんの矛先が八つ当たり的に日本に来そうで、なんか嫌な感じがします。

ところで、今回の貿易戦争を懸念しての株価下落は主要株価指数でいうと、日本が一番下落しているようですね。

今の不安定な政治状況を鑑みると、そうなるのも必然かもしれませんが。。。