忘れちゃいけない繰上償還
以前、積立nisaの購入銘柄について書いたときに国内株を年金積立 Jグロースにしたと書きました。理由として信託報酬や過去の成績を上げたのですが、他に大事な点があります。
それが設定日です。
投信工房のお知らせを見ていると、たまに繰り上げ償還の通知や買い付け停止のお知らせが入ることがあります。買い付け停止はファンドの資産規模を勘案したものもあるようですが、繰り上げ償還のように早期償還されると、資産運用の計画に大きな狂いが生じます。
最近インデックスファンドの低コスト化が目覚ましいですが、ここまで低コストで同じ指数のファンドが乱立すると、そのうち淘汰されるファンドが出てくるのではないかと思っています。
(と、この記事を温めている間にiーmizuhoが投信10銘柄を繰上償還すると発表したようです)
モーニングスターによると、積立NISAの対象銘柄はTOPIXで12本、日経平均で14本、MSCI コクサイで15本です。(2017年12月末時点)
僕が投資信託を始めたのがセゾン投信で16年春ごろと日が浅いですが、それでも新規設定のインデックスファンドが随分現れたなと感じます。
例えばたわらTOPIX、昨年3月に新規設定された投信ですが、わずか一月前に設定されたeMAXIS Slim国内株式と比較すると、純資産総額で約10億円もの差をつけられています。投信ブロガーさん人気1位に輝いた楽天全世界株式とそうでない方のステートストリートの全世界株式においても同様に大差がついています。
積立NISAの20年間の間に全く繰上償還が無いかというと、可能性はゼロではないと素人ながら思うんですよね。信託報酬がこれだけ低いのに特に不人気投信の場合はそういったリスクをはらんでいると考えるべきかもしれません。
話が振出しに戻りますが、年金積立 Jグロースの設定日は2001年10月31日。(同じマザーファンドのJグロースは1991年6月)ITバブルやリーマンも経験しています。(年金積立 Jグロースを推奨しているわけではありませんよ)
もちろん設定日だけでなく、信託金の限度額にも注目です。Jグロースの場合は3,000億円。アクティブファンドの場合、3,000億円っていうのが多いがしますが、ひふみ投信の場合は逆に口数が5億口を下回ると償還されるようです。
ジェイリバイブ2は500億円。すでに473億円に到達していますから、償還は無いでしょうが、新規購入が不可になる日が近いかもしれません。(ちなみにDCのほうは1000億円。)
こうして考えると、ひふみプラスを積み立てるというは繰上償還に関してのリスクについては低そうです。藤野さんは以前、投信工房のインタビュー時に海外市場への投資も検討するといった後米国株を買い、そして別のインタビュー記事にはインドなどの新興国株も検討するといったことを言われています。もはやベンチマークが何なのか意味を持たなくなっていますが、何でもアリの投信。面白いなと思います。
ところで楽天証券の篠田氏がマネーポストWEBでひふみ投信のリスクを述べられています。確かにその通り。真っ当な指摘だと思います。
投資は自己責任で!ってことですね。
僕はひふみ投信に関して不安もありましたが、今月から年金積立 Jグロースと(国内株式という枠で)二本立てにしようかとか考えています。
どこまで成長できるのか見てみたい気になったからです。