MSCIクオリティ指数とMSCIワールドSRI指数
景気後退の兆候が見られ始めたということでしょうか。最近ピクテ投信さんの案内は優良株投資とか、公益株投資という話題が多くなってきています。
世界株式投資戦略 ~今こそ注目したい優良株投資~ | ピクテ投信投資顧問株式会社
日本のインデックス投資家の皆さんにとってはおなじみのMSCIコクサイ指数。。。
僕自身指数について詳しいわけではないですが、確かにこのMSCIクオリティ指数っていうのは、なかなか好成績なようです。
MSCIクオリティ指数とは①高ROE(株主資本利益率)、②低レバレッジ(負債比率)③安定的な利益成長を重視したものだそうで、景気動向に影響を受けにくいという特徴があるようですが、上のグラフをみると、MSCI先進国株式(多分MSCI World Indexの方)を圧倒しているのが分かります。(この)現時点でこのMSCIクオリティ指数に連動するインデックスファンドは存在しないようですが、登場すれば注目を浴びるかもしれませんね。
一方、今年に入ってMSCIワールドSRI指数をベースにしたインデックス投信が発売されました。それがUBS MSCI先進国サステナブル株式インデックス・ファンド。
厳密にはMSCI ワールドSRI 5% イシュアー・キャップド・インデックスというものに連動する指数で、MSCIとUBSで開発したものだそうです。因みにMSCIワールド(日本を含む先進国株式)が1640銘柄に対し、396銘柄(2月月報によると407銘柄)に抑えられているということで、スクリーニングにより、かなり絞られた印象があります。
2月月報によると構成上位10銘柄は以下の通り。
1 マイクロソフト 5.17%
2 プロクター・アンド・ギャンブル・カンパニー 2.49%
3 インテル・コーポレーション 2.47%
4 ロシュ・ホールディング 1.99%
5 ウォルト・ディズニー・カンパニー 1.71%
6 ペプシコ・インク 1.66%
7 マクドナルド・コーポレーション 1.44%
8 トタル 1.38%
9 インターナショナル・ビジネス・マシーンズ・コーポレーション 1.28%
10 アムジェン・インク 1.25%
比較的、生活必需品やヘルスケアなどが多いようです。
ファンド・オブ・ファンズの為か、最近の低コスト競争著しいインデックスファンドと比較すると0.4606%と信託報酬が若干お高めですが、育てる投資に興味がある人や、ESG(環境・社会・ガバナンス)が気になる人には向いているかもしれません。最近、サステナビリティという言葉も聞くようになりましたしたが、個人的には不祥事による株価下落が起きにくい投資かもしれない、と思っています。
こうしてみると、まだまだ他にも興味深い指数がありそうです。
日本も東証が市場再編に動いているようですし、注目したいと思います。