afternoon life

悩み多き人生ですが、残りの半生を楽しく意義あるものにしたいと思い、綴っていきます。

一軒家にかかる維持費に関する記事に大きな違和感

戸建ての維持費で検索すると、こんな記事に行きつくことがあります。「壁の塗装や屋根の葺き替え、色々お金がかかって大変ですよ!」「10年で100万かかりますよ!畳みも張り替えないといけませんよ」とか、脅し文句がずらずら止めどなく出てくるのですが、本当にそうなのでしょうか。

記事によっては30年で800万ですって。ひぇ~~。。。

僕は家の専門家でもなんでもありませんが、家を建てた者の一人として、何十年前の話をしてるんだろうか?正直そういう思いです。

ここから先は施主の一人としての考えに過ぎません。修繕などの判断は自己責任で行ってください。

 改めて書きますが、僕は家のプロではありませんし、修繕を否定するものではありません。家々の状況で違う場合もあると思います。必要に応じて当然修繕が必要になるときがあると思います。なぜこの記事を書いたかというと、一般的にリフォーム(renovation)と言われる費用まで算出している気がしてならないからです。 

つまり、盛りすぎじゃない?ってことですね。

 

築数十年の古い設計を基に作られた家ならともかく、屋根の葺き替え工事って、どの位見たことありますか?僕は災害などで修繕している家以外はほとんど見ないです。我が家の屋根はコロニアルグラッサというものですが、対候性では30年以上経ってもほぼ変わらないと言われているものです。

もちろん台風で被害にあったりした場合は別だと思いますが。

外壁もネオロック親水セラというもので、汚れを気にして再塗装する必要はほとんどないそうです。雨で汚れは流れてくれますし、気になるところであれば、ホースや高圧洗浄機で流せばいいだけです。

もちろん、メーカー自身はある程度の年数での瓦の塗り替え(葺き替えではないですよ)、外壁の塗装や張替えなどを推奨しています。

www.kmew.co.jp

 

15年ごとに屋根を再塗装とか、外壁塗装が15年ごとに120万円とか、確かにそれも一例かもしれませんが、壁等の塗装工事の金額は、当然その塗装範囲によって大きく変わってくるので、かなり大きな家を例にしているような気がします。私の実家は6LDKの鉄筋コンクリート(何坪か忘れました)で、去年辺りガラスコーティングの再塗装をしていますが、100万かかっていないと聞いています。

お金がかかることは確かなんでしょうけど、現代の日本の家は二世帯でない限り、「一般的には」もっと小さいと思いますし、1回の塗装で、120万もかかるということは、よほど良い塗装をしているのか、よほどでっかい家に住んでいるのかの、どちらかのような気がするんですけどね。

 

続いて畳み。畳は、昔ながらのい草畳を希望されているなら、それなりに維持費を覚悟しなければなりませんが、今はほとんど和紙畳みではないでしょうか。

このように、現代は私たちの両親違建てた頃より建築においても技術などが向上しているために、初期投資は高額ですが、その分耐久性も向上していて昔ほど手入れもいらず、長く使えるようになっています。(その分、家そのものの値段も向上しています)

間違いなく我が家の仕様よりもっといい壁や瓦があると思いますし、幅広く選択肢があると思います。なので逆に言うと、維持費がかかる選択肢も選べるということですよね。

 

僕が家を買う際に最初に訪れたのは、全国的に有名な格安住宅会社でした。でもそこで薦められた屋根などは、最終的に買った谷川建設の物とは全く別のものです。格安受託会社からは「昔ながらの」重厚な瓦を薦められましたが、屋根のように高い場所に或るものは「僕は」基本的に軽いものにすべきだと思います。普通に考えると、屋根が重くなれば重くなるほど、それを支えるために強度が必要ですし、建物の重心が高くなると、その分揺れに弱くなります。

 

技術面において進歩しているのは建具においても同様だと思います。

僕は合板のドアの中身を見せてもらったことがあります(日本を代表する住宅会社に納めている会社の建具です)が、反りや歪みを抑えるために中に金属の補強が入っています。高温や湿度などに対する歪みも検査しているそうで、そういった環境や技術が無かった頃とは違うのではないでしょうか。

因みにドアに関しては、我が家は1階のトイレを除いて全て無垢材です。1階トイレを広くした結果、3枚扉になったのですが、その当時は無垢材がありませんでした。(今はどうか知りません)なので、建具の交換など、全く考えていません。

というか、両親が建てた約25年前に建てた実家の家ですら、建付けが悪くなることはあっても、建具毎交換したことはありません。玄関のドアまで交換が必要なんて、正直、信じられないですね。

シャッターや雨戸だって、実家の物は確かに動きは渋くなっていますが、ひとつ残らず買った当時のまま使用できていますけどね。そりゃあもちろん、お金がある人はどんどん交換したらいいと思いますけど。  

 

それとシロアリ。これは約5年ごとに防蟻処理が必要と言われていますが、木造住宅だけの問題ではありません。シロアリは基本的に、目の前に或るもの全てかじっていく原始的な生物なので、RC構造の建物だろうと関係ないそうです。

シロアリの防蟻処理については、僕もそれ用に普段の貯蓄と別に積み立てていますが、今の所、困ったことに身近に定期的に散布しているという人に、出会ったことがないんですよね。。。まぁ、ここは自己責任ですよね。

ただし、薬剤に頼らない方法で、家を守る知識も持ち合わせた方が良いとは思います。高気密高断熱などの家は、人だけでなく、シロアリにとっても住みやすい家なんだそうです。

100%とは言えませんが、檜やヒバを使用して食害され難くするというのも一つの手段でしょうし、定期的に自ら床下に潜って確認することも、大切だと思います。それと僕の場合ですが、庭に黒アリが多少いても気にしないことにしています。シロアリにとっては天敵なので、家に侵入さえしなければ、駆除などは行いません。庭にたくさん繁殖しているようなら注意が必要かもしれませんけどね。

 

水回りについてはどうでしょう。

僕の実家は数年前にトイレとキッチンを総とっかえして、2百万位飛んでいるはずですが、別に修繕ではありません。トイレは汲み取り式からやっと水洗になったことによる交換、キッチンはガスからオール電化に変えるための工事でした。しかもIH用などのキッチン用品に買い替える必要のない、ALL METAL対応のちょっといいやつです。

浴槽は替えたことがありません。築20年で80万で交換と僕が読んだ記事には書いているのですが、そもそも何故替える必要があるんでしょうか。そんなに劣化するものなんですかね?仮に必要性があったとして、浴槽だけで80万って、もし人工大理石とするならば、結構な金額に感じます。僕には浴室丸ごとリノベーションしたような金額に感じるんですが。

因みに修繕ではないですが、実家は浴室に暖房がつけられるようにしたいと言っていたので、近いうちにそういった改修はするかもしれません。

まぁ、僕の実家に必要性が生じていないだけで、ケースバイケースなのかもしれませんけど。。。 ちなみに風呂周りでいうと、実家は蛇口が壊れて交換したのと、風呂場への出入り口の扉が壊れて閉めるのに少し力が必要です。でも気にせず使用していますけど。。。

多少不便を感じるくらいなら我慢すれば良いだけですし、先にも書きましたけど、お金がある人はどんどん交換・改修すれば良いだけの話です。

 

僕は娘や孫の代でも使える家にしたいと考えていますが、僕の両親は家は「消耗品」という考えです。そういった家に対する考えによっても変わってくると思います。

 

逆に僕が読んだ記事では一切触れられていませんが、現代故の維持費があります。

トイレもインターホンも、いろんなものに液晶パネルがつくなど、高機能・高性能となった結果、色んなものが高度な家電と化しているので、度々故障にあうことがあります。これについては過去の記事にも書いてきたことですが、突如故障してトイレが流れなくなったり、来客があっても気付かなかったり、インターフォンを通じて話せなくなったりするので、本当に困りました。まさか、玄関先のインターフォン内部にクモの巣が張られて、それで故障するなんて思いもしませんでしたね。

完全密閉じゃないのかよ!と、突っ込みたくなりましたが。。。

これからIOTとかで、家に或るあらゆるものが更に複雑なものになるため、照明なども含めて、数年後はもっと初期投資にお金がかかるかもしれませんね。

 

それとあまりこの手の記事で着目されていない気がしますが、保険関係です。

火災保険や地震保険ですね。僕は地震保険には加入していませんが、家の損害保険にはもちろん、加入しています。火災、風災・雹災・雪災、盗難、自己諸費用、残存物片付け費用、地震火災、損害防止費用などに加入しています。

保険期間は35年。今はこんなに長期で契約は出来ないんじゃないかと思いますが。。

家を買ったときに一括払いしたので当面は保険費用は発生しませんが、昨今の熊本地震のことを考えると地震保険も考えたくなってきます。

住めないほどの被害が起きない保証はないですからね。災害大国に住んでいるという認識はやはり必要なのだと思います。

 

他に維持費って何があるかなぁ。我が家はまだお子ちゃまなので、思いついたり、今後思わぬ出費が発生した時は、書いていこうと思います。